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環境ニュース[国内]

農水省が優先的にリスク管理を行うべき有害化学物質の「リスト」「監視中期計画」作成

健康・化学物質 有害物質/PRTR】 【掲載日】2006.04.20 【情報源】農林水産省/2006.04.20 発表

 平成17年8月25日付けで策定された「農林水産省及び厚生労働省における食品の安全性に関するリスク管理の標準手順書」にもとづき、農林水産省は18年4月20日までに(1)同省が今後リスク管理を行うべき有害化学物質のリスト、および(2)これらの有害化学物質のうち、今後5年間に優先的に監視・観測(サーベイランス・モニタリング)調査を実施すべきものを明示した「サーベイランス・モニタリング中期計画」をまとめた。
 「農林水産省及び厚生労働省における食品の安全性に関するリスク管理の標準手順書」は農水省消費・安全局の職員がリスク管理を行うにあたって、必要となる標準的な作業手順を明らかにすることを目的に作成された文書。リスク管理措置を行うべき危害要因の優先度リストや、調査・分析実施のための「サーベイランス・モニタリング計画」の作成などの措置が示されていた。
 今回まとめられた「有害化学物質リスト」は、毒性、食品中の含有濃度、食品からの摂取量、関係者の関心の高さ、国際的動向を考慮に入れた上で、農水省の所掌範囲でリスク管理が実施できるものとして、(1)環境中に存在し、一次産品に含まれるヒ素、カドミウムメチル水銀、コプラナーPCBを含むダイオキシン類の4種の化学物質、(2)アフラトキシン、デオキシニバレノール(DON)、ニバレノール(NIV)、オクラトキシンA、パツリンの5種のかび毒、(3)硝酸性窒素、麻痺性貝毒、下痢性貝毒、残留農薬の4種の一次産品に含まれるその他危害要因、(4)調理、加工などで生成する、アクリルアミド、多環芳香族炭化水素(PAH)、クロロプロパノール類(3−MCDP、1,3−DCP)の3種の化学物質−−を選定している。
 一方、「サーベイランス・モニタリング中期計画」には、モニタリング対象物質内の優先度分類の考え方、モニタリング対象物質、モニタリング時の留意事項−−が示されており、モニタリング対象物質としては「有害化学物質リスト」を中心として27物質が選ばれている。また各物質については調査の優先度、その物質を調査する食品群・飼料の種類、これまでの調査実施状況などの備考事項−−などがまとめられた。【農林水産省】
 

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