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環境ニュース[国内]

「京都議定書目標達成計画」改定を了承 地球温暖化対策推進本部

地球環境 地球温暖化】 【掲載日】2006.07.10 【情報源】環境省/2006.07.07 発表

 平成18年7月7日に開催された、政府の地球温暖化対策推進本部の会合で(1)京都メカニズムの活用に関する基本方針を規定する「京都議定書目標達成計画」の改定と、(2)同計画の進捗状況の点検結果−−が了承された。
 「京都議定書目標達成計画」では、国内で最大限努力してCO2排出削減に取組んでも、議定書の削減目標に及ばない差分(90年比排出量のマイナス1.6%分)について、京都メカニズムを活用して対応する方針を示すとともに、「06年度から京都メカニズムの活用によるクレジット(注1)の取得を政府として進める」ことを規定している。
 今回の改定は、京都メカニズムの活用を国の責務に追加し、京都メカニズムの活用に関する基本事項を「京都議定書目標達成計画」の中にさらに定めることを謳った「地球温暖化対策推進法」改正内容が、06年5月31日に可決・成立したことを受けて策定されたもの。
 CDM・JIの国際ルールや運用の改善への貢献、CDM・JI、グリーン投資スキーム(GIS 注2)プロジェクトの発掘促進、政府のクレジット取得制度の整備とクレジット取得の実施、政府のクレジット取得制度以外における公的資金の活用−−などについての規定を新たに盛り込み、このうち政府のクレジット取得制度については、リスクの厳正な評価・管理の実施、独立行政法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の活用、各プロジェクトでの環境影響、地域住民に関する配慮の徹底−−に取組むことが規定されている。
 一方、「京都議定書目標達成計画」の進捗状況については、「同計画が閣議決定されてから約1年の間に温暖化対策がある程度前進した」という肯定的評価が示されたが、過去の実績を上回る取組みが必要な対策も残っていることから、「07年度に予定されている見直しを待たず、対策の加速化、追加、強化について検討を進める必要がある」と報告された。

(注1)京都議定書で削減目標達成に使用することが認められる排出量の単位。
(注2)排出量取引によって得る対価を温室効果ガス排出削減や、その他の環境対策目的に投資することを条件付ける仕組み。【環境省】

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