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環境ニュース[国内]

未承認の組換えゼブラダニオの不法輸入が判明

自然環境 生物多様性】 【掲載日】2007.04.24 【情報源】環境省/2007.04.24 発表

 環境省は2007年4月24日、日本で「遺伝子組換え生物等の使用等の規制による生物の多様性の確保に関する法律(カルタヘナ法)」による使用承認を受けていない遺伝子組換えゼブラダニオ(熱帯魚)が同法違反であることが認識されないまま、国内の小売店で販売されていたと発表した。
 このゼブラダニオは、サンゴの一種に由来する遺伝子が導入され、赤色を帯びている。環境省が07年2月に、神奈川県綾瀬市内の小売店「JET」を立入検査し、回収した個体を国立環境研究所と水産総合研究センターが分析したところ、組換え生物であることが正式に確認された。
 流通ルートとしては、さいたま市の卸業者「ダイフク・インポートサービス」が約350匹を観賞用にインドネシアから輸入し、「JET」に300匹販売していたことが把握されたが、2業者とも遺伝子組換え生物とは知らなかったとし、現在までに、残りの魚の処分、すでに販売した個体の回収を行っている。
 なお、事態を把握した環境省は、販売された組換えゼブラダニオが野外に放出された場合、生物多様性に影響を与える可能性があるとして、(1)「JET」と「ダイフク・インポートサービス」に再発防止措置の実施を文書で指導したほか、(2)自治体の関連部局、関連業界団体らに改めてカルタヘナ法の周知を依頼。(3)また外交ルートを通じ、インドネシア政府に今回の事例の原因解明・再発防止措置を要請した。さらに、回収されていない組換えゼブラダニオがまだ存在するとして、購入者に「河川などに放さずに、販売を行った小店などに返品するよう協力してほしい」と呼びかけを行っている。【環境省】

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