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環境ニュース[国内]

スギ花粉症ペプチド含有イネなど2種 拡散防止策をとらない組換え生物 使用承認への意見募集開始

自然環境 生物多様性】 【掲載日】2007.06.05 【情報源】環境省/2007.06.05 発表

 環境省と農林水産省は、遺伝子組換え生物を環境中への拡散防止策をとらないで使用する(カルタヘナ法の第1種使用に該当する)案件の承認申請が2件提出されたことから、これらの案件の承認について、平成19年7月4日まで意見を募集することにした。
 カルタヘナ法では、第1種使用を行う場合に、主務大臣が学識経験者の意見を参考としながら、生物多様性への影響の度合いを判断し使用承認の可否を決定することになっている。
 今回意見募集を行う事例は、(独)農業生物資源研究所が申請した、(1)スギ花粉症予防効果が期待されるスギ花粉ペプチド含有イネ(7Crp, Oryza sativa L.)(7Crp #242-95-7) (注1)と、シンジェンタシード(株)が申請した(2)チョウ目害虫抵抗性を持つトウモロコシ(改変vip3A, Zea mays subsp. mays (L.) Iltis)(MIR162, OECD UI: SYN-IR162-4)。
 学識経験者からの意見聴取の結果では、いずれも生物多様性への影響がないとされており、環境省と農林水産省では今回の意見募集結果で問題がみつからなければ、基本的に使用を承認する方針。
 意見は郵送、FAX、電子メール(または専用の意見募集フォーム)により受付けている。宛先は環境省自然環境局野生生物課外来生物対策室(住所:〒100−8975東京都千代田区霞が関1−2−2、FAX番号:03−3504−2175、電子メールアドレス:bch@env.go.jp)。【環境省】

(注1)イネ細胞中にスギ花粉症の原因物質(抗原)を発現させた米。抗原を少しずつ増やしながら体内に取り込むことにより、抗原を排除しようとする体内の物質(抗体)を減らし、過剰なアレルギー反応を抑える「減感作療法」への活用が期待されている。

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