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環境ニュース[国内]

除草剤耐性・雄性不稔・稔性回復性を持つ組換えセイヨウナタネなど4種 拡散防止策をとらない使用承認への意見募集開始

自然環境 生物多様性】 【掲載日】2007.07.12 【情報源】環境省/2007.07.12 発表

 環境省と農林水産省は、遺伝子組換え生物を環境中への拡散防止策をとらないで使用する(カルタヘナ法の第1種使用に該当する)案件の承認申請が4件提出されたことから、これらの案件の承認について、平成19年8月10日まで意見を募集することにした。
 カルタヘナ法では、第1種使用を行う場合に、主務大臣が学識経験者の意見を参考としながら、生物多様性への影響の度合いを判断し使用承認の可否を決定することになっている。
 今回意見募集を行う事例は、デュポン(株)が申請した、除草剤グリホサートやアセト乳酸合成酵素阻害剤(注1)への耐性を持つダイズ(1)(gat4601, gm-hra, Glycine max (L.) Merr.)(DP-356043-5, OECD UI: DP-356043-5)と、バイエルクロップサイエンス(株)が申請した除草剤グルホシネートへの耐性と雄性不稔・稔性回復性(注2)をもつセイヨウナタネ3種(2)(改変bar,barnase, barstar, Brassica napus L.)(MS8RF3, OECD UI: ACS-BN005-8×ACS-BN003-6)、(3)(改変bar,barnase, barstar, Brassicanapus L.)(MS1RF1, OECD UI: ACS-BN004-7×ACS-BN001-4)、(4)(改変bar,barnase, barstar, Brassica napus L.)(MS1RF2, OECD UI: ACS-BN004-7×ACS-BN002-5)。
 学識経験者からの意見聴取の結果では、いずれも生物多様性への影響がないとされており、環境省と農林水産省では今回の意見募集結果で問題がみつからなければ、基本的に使用を承認する方針。
 意見は郵送、FAX、電子メールにより受付けている。宛先は環境省自然環境局野生生物課外来生物対策室(住所:〒100−8975東京都千代田区霞が関1−2−2、FAX番号:03−3504−2175、電子メールアドレス:bch@env.go.jp)。意見提出方法の詳細は意見募集要項を参照のこと。【環境省】

(注1)植物が持つアミノ酸合成に関係する酵素「アセト乳酸」の活性を阻害する薬剤。除草剤として使用されている。
(注2)雄性不稔は受粉や種子形成が行われないようにすること。稔性回復性は雄性不稔の働きを打ち消すこと。(2)(3)(4)はいずれも、雄性不稔性を持つ品種に稔性回復性を持つ品種をかけあわせたもので、受粉や種子形成が再び可能となっている。

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