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環境ニュース[国内]

レッドリストの第3回見直し 哺乳類、昆虫類、貝類など6分類群のリストが完成

自然環境 野生動植物】 【掲載日】2007.08.03 【情報源】環境省/2007.08.03 発表

 日本の絶滅のおそれのある野生生物の種のリスト(レッドリスト)のうち、「哺乳類」、「汽水・淡水魚類」、「昆虫類」、「貝類」、「植物1(維管束植物)」、「植物2(維管束植物以外)」の6分類群のリストが2007年8月3日までにまとまった。
 レッドリストは、生物学的観点から個々の種の絶滅の危険度を評価、選定したもので、法律上の効果を持つものではないが、絶滅のおそれがある野生生物の保護を進めていくための基礎資料として広く活用されることを目指して作成されている。
 日本では1986年度から「緊急に保護を要する動植物の種の選定調査」が実施され、その結果をまとめた初の動物版レッドデータブックが91年に刊行されたが、94年にIUCNが客観的な評価基準に基づく新しい絶滅カテゴリーを採択したことに伴い、第1回見直し作業が95年から開始され、00年4月までに完了した。
 今回公表されたリストは第2回見直し分で、02年から検討が開始されていた。
 なお第2回見直しを行ったリストのうち、「鳥類」、「爬虫類」、「両生類」、「その他無脊椎動物」の4分類群のリストは06年12月に公表ずみであるため、今回公表された6分類群のリストとあわせ、全10分類群のリスト見直し作業が終了したことになる。
 10分類群のリストに絶滅のおそれのある種として掲載された種数は、旧リストが2,694種だったのに比べ、3,155種に増加した(注1)。新規に掲載された種の中には哺乳類ジュゴン(絶滅危惧1A類 注2)などが含まれている。
 環境省としては今後、新リストの周知に努めるとともに、「種の保存法」に基づく国内希少野生動植物種への指定など必要な保護対策を検討していく方針。【環境省】

(注1)今回公表分の「哺乳類レッドリストでは、旧リストで48種だった絶滅のおそれのある種の数が42種に減少したが、「汽水・淡水魚類」では旧リスト76種が144種に、「昆虫類」では旧リスト171種が239種に、「貝類」では旧リスト251種が377種に、「植物1(維管束植物)」では旧リスト1,665種が1,690種に、「植物2(維管束植物以外)」では旧リスト329種が463種に増加した。
(注2)絶滅危惧1A類は、「ごく近い将来に絶滅の危険性が極めて高い種」。

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