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環境ニュース[国内]

静岡県浜松市で発見のドラム缶 内容物からびらん剤検出されず

健康・化学物質 有害物質/PRTR】 【掲載日】2007.08.13 【情報源】環境省/2007.08.10 発表

 平成19年8月8日に静岡県浜松市で、環境省が実施した掘削調査で旧日本軍のびらん剤(注1)入りと思われるドラム缶の中身がみつかった件で、同省は19年8月10日、このドラム缶の内容物を調べたところ、内部にはびらん剤の成分が確認されず、ドラム缶の内壁に付着した物質からもびらん剤の成分が検出されなかったと発表した。
 今回の掘削調査は、「昭和20年代に旧日本軍の毒ガス入りと思われるドラム缶を埋設している現場を目撃した」という証言情報にもとづき、17年度に環境省が物理探査を実施し、証言情報に合致する検知点として確認していた場所で実施されたもの。
 ドラム缶は直径約47センチメートル、高さ約74センチメートル、重量57.9キログラムで、発見後直ちに密閉容器に収納された後、ドラム缶内の物質の採取、分析が行われていた。
 環境省は今後、発見された缶の適切な処理、必要な原状回復を進めていく予定。【環境省】

(注1)旧日本軍での名称は「きい剤」。皮膚に付着するとびらん症状を起こすマスタード、もしくは皮膚に付着したり目に入ると耐え難い痛みを生じるルイサイト、両物質を混合して使用したケースがある。今回の分析ではマスタードもルイサイトも検出されなかった。

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