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環境ニュース[国内]

2006年度オゾン層等の監視結果に関する年次報告書について

地球環境 オゾン層】 【掲載日】2007.09.05 【情報源】環境省/2007.08.31 発表

 環境省は2006年度の(1)オゾン層の状況、(2)CFC(クロロフルオロカーボン)などのオゾン層破壊物質の大気中濃度の状況、(3)太陽紫外線の状況−−についての監視結果をまとめ、07年8月31日に公表した。
 06年の地球全体のオゾンの全体量は90年代以前以降、減少した状態にあり、南極域上空のオゾンホールの面積は、00年に次ぐ過去2番目の広さであった。この理由として、成層圏のオゾン層破壊物質の量が依然として多い状況であること等をあげている。
 またオゾン層破壊物質の大気中濃度については、CFC−12が1990年代後半以降ほぼ横ばい、CFC−11や113は減少していることが報告されたが、一方でモントリオール議定書で生産量削減規制が導入されてないCFCの代替物質・HCFC(ハイドロクロロフルオロカーボン)−22、141b、142b、HFC(ハイドロフルオロカーボン)−134aの大気中濃度が増加傾向で、特にHFC−134aの増加率は毎年10%前後と極めて大きいことが報告された。
 太陽紫外線については、日本を含めた北半球中緯度のいくつかの観測点では、地表に到達する紫外線量は増加し続けている。これらの増加はオゾンの減少のみならず、90年代初頭からのエアロゾルの光学的消散、大気汚染の減少及び雲量の減少などに起因するとの見解が示されている。
 国内の紫外線観測地点(札幌・つくば・那覇)の06年における紅斑紫外線量(注1)年積算値は参考値(注2)と比べ、札幌で大きく、つくばで参考値なみ、那覇では小さかった。
 なお、環境省ではこの報告の内容をわかりやすく解説したパンフレット「オゾン層ってどうなってるの?」07年版を新たに作成し、環境省ホームページにも掲載することとしている。【環境省】

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