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環境ニュース[国内]

第9回日中韓三カ国環境大臣会合開催

地球環境 国際環境協力】 【掲載日】2007.12.12 【情報源】環境省/2007.12.12 発表

 2007年12月4〜6日の両日、第9回日中韓三カ国環境大臣会合(TEMM)が中国・北京市の釣魚台国賓館で開催された。
 日中韓三か国環境大臣会合は日本・中国・韓国の三か国の環境大臣が北東アジア地域と地球規模の環境問題に関する対話を通じ、協力関係を強化することを目的に99年から毎年開催されている会議。
 今回の日中韓三カ国環境大臣会合では、各国の環境政策の進展の紹介、気候変動問題等の地球環境問題や、黄砂光化学スモッグ等の北東アジア地域の環境問題に関する意見交換を行われるとともに、TEMMプロジェクトのレビュー、TEMMの将来のあり方について議論が行われた。
 気候変動問題に関して、日本から公害対策と気候変動対策を同時に進めるコベネフィット・アプローチの推進を呼びかけた。さらに来年の北海道洞爺湖サミットに向けて、次期枠組み構築への重要なインプットができるよう協力を依頼した。
 韓国からは2013年以降の枠組みに関する議論に貢献すること、中国からは19年策定された気候変動国家計画に基づき対策を講じていくことなど、各国内の取組や考え方について発言があった。
 光化学オキシダントに関して、日本より、近年の光化学スモッグの発生状況を説明するとともに、その発生メカニズム解明に向けた研究の開始を提案し、オゾンに関する既存の知見の共有など、汚染メカニズムの解明や共通理解の形成に向けて科学的な研究を協力して進めることに合意した。
 日本から生物多様性の保全に関する情報交換の開始及び生物多様性条約第10回締約国会議の日本による誘致への支持を求め、中韓両国の賛同が得られた。
 韓国から、化学物質の管理について三カ国の一層の協力強化が呼びかけられ、日中両国の賛同を得た。また、2008年10月に韓国で開催されるラムサール第10回締約国会議への協力が求められ、両国が支持を表明した。
 中国からe−Waste(電子電気機器廃棄物)に関する協力・連携の強化について提案がなされ、日韓両国の賛同が得えられた。
 黄砂問題については、20年1月、日本において、作業部会の枠組みなど重要な事項を議論する第1回運営委員会を開催すること、作業部会を2008年前半に開催して共同研究の詳細を決定し、2008年から共同研究に着手すること−−が合意された。
 TEMMプロジェクトの報告とレビューについては、日本から、三カ国合同研修について、テーマを絞り、より集中的に環境行政の担い手を養成することについて提案がなされた。韓国から、中国北西部の生態系保全について中国との共同研究の結果報告が行われ、日中両国から感謝の意と今後の成果の活用への期待が述べられた。中国から、三カ国環境教育ネットワーク(TEEN)について報告が行われ、環境教育をASEANにまで広げていくことについて提案がなされた。
 東アジアにおけるTEMMの役割については、北東アジア地域の環境協力における本会合の役割などについて議論し、本会合の重要性について再確認するとともに、本会合がASEANを含む東アジア地域の環境保全にも貢献していくことで一致、日本から、TEMMの重要性に鑑み、東アジアサミットで採択された「気候変動、エネルギー、環境に関するシンガポール宣言」のフォローアップを行うとの提案がなされ、中韓両国の合意が得られた。
その他、韓国からは、参加する閣僚の範囲の拡大、特別セッションの維持などについて、中国からは、環境行政に携わる公務員の交流などについて提案がなされ、意見交換が行われた。【環境省】

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