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環境ニュース[海外]

フランス 遺伝子組換トウモロコシMON810について環境面で疑問を呈す

自然環境 生物多様性】 【掲載日】2008.01.23 【情報源】フランス/2008.01.10 発表

 遺伝子組換体に関する高等機関の専門委員会は、1月9日、フランスで現在、唯一耕作が認められている遺伝子組換トウモロコシMON810について、審議の結論を発表。動植物へのマイナスの科学的事実が新たに見られたとして、MON810の栽培や販売について、環境、健康及び経済の観点から疑問を呈した。
 害虫への耐性を持たせた遺伝子組換トウモロコシMON810は、昨年、フランス南西部で2万2000ヘクタール栽培された(フランスで栽培されるトウモロコシの0.75%)。これは家畜向けの飼料とされている。
 専門委員会は、このトウモロコシの無害性を疑う新たな科学的要素として、「広範囲にわたる花粉の拡散」、「2種類のチョウへの耐性」、特にミミズや微生物など「動植物に与えうる影響」という3点を挙げている。また、以下の点について、補足調査が必要であることを強調した。
●分子的・生化学的特徴
●毒性学、生態毒性学的調査の方法論
●生物学的モニタリング
●新規耕作の経済分析など
 政府は、同委員会の結論に基づいて判断を行う。欧州では6カ国が遺伝子組換体に関するセーフガード条項を発動している。【フランス エコロジー持続可能な開発国土整備省】

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