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環境ニュース[国内]

UNEP サイの密猟や違法取引を阻止

自然環境 野生動植物】 【掲載日】2008.11.27 【情報源】/2008.11.17 発表

 サイの密猟の拡大をくい止め、違法取引に関与している犯罪組織を撲滅するため、ワシントン条約のサイ作業部会が11月18〜19日までケニヤのナイロビで開催された。
 今回の会合には、モザンビーク、ジンバブエ、中国等の国々の代表の他、税関や警察の担当者、国立公園の執行官、ワシントン条約の担当者などが参加し、対策について話し合った。絶滅の危機に瀕しているサイは、ワシントン条約により、1977年以降、国際取引が禁止されているが、サイの角を漢方薬やダガーナイフの柄に使う目的で密猟が行われている。
 1980年代、1990年代には、密猟で大きな被害が出たが、その後、アフリカ・アジア地域では、保護プログラムの実施により、サイの個体数が回復し始めたケースも見られた。
 しかし、アフリカの一部で政治的に不安定な状況や武力衝突が発生し、また、アジア市場でも再び需要が急増したことを受け、せっかくの努力が報われない地域が出てきている。2008年、南アフリカの国立公園等の保護区で密猟されたシロサイは40頭以上に上り、ジンバブエやモザンビークでも密猟が増加している。さらに、コンゴの北シロサイも危機的な状況にある。【UNEP】

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