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環境ニュース[国内]

地中海の生物多様性を守れ! シンポジウム開催

自然環境 生物多様性】 【掲載日】2009.01.08 【情報源】/2008.12.23 発表

 フランスのニースで、2008年12月18〜19日、「地域から地方圏までの地中海沿岸地区の統合管理:生物多様性の喪失をどのように食い止めるか」と題するシンポジウムが開催された。この会議は、EU議長国、地中海連合議長国として、フランス エコロジー・エネルギー・持続可能な開発国土整備省が開催したもので、EUやEU加盟国、地中海沿岸諸国の代表ら200名が参加した。
 生態学的・文化的な豊かさを守りつつ、海洋環境と沿岸部の持続可能な管理を積極的に推進していくことが意見交換の中心となったが、これは、地中海汚染防止条約バルセロナ条約)の地中海沿岸域統合管理議定書を実行に移す必要性を強調するものである。
 地中海は世界の海洋面積のわずか0.8%を占めるに過ぎないが、海洋・沿岸部の生物多様性保全の面では、世界的に重要な地域であり、地球の生物多様性ホットスポット34箇所の一つとなっている。人間の土地利用が密集する地域にある、この貴重な遺産は、持続可能でない活動の集積や増加により脅かされている。
 フランスは、地中海沿岸地域統合管理議定書に署名しており、2009年夏までに批准したいと考えている。また、ボルロー大臣は、この機会に、カランク国立公園計画の検討、地中海海洋保護区管理者ネットワーク(MedPAN)への支援など、地中海保護に関する具体的な行動を約束した。
 なお、シンポジウムの開催には、エジプト政府、沿岸域保全整備機構、アルプマリチム県の地方公共団体、ニース市が協力した。【フランス エコロジー・エネルギー・持続可能な開発国土整備省】

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