一般財団法人環境イノベーション情報機構
国際ゴリラ年記念スケートショーが終了
【自然環境 野生動植物】 【掲載日】2009.01.21 【情報源】/2009.01.15 発表
2009年は国際ゴリラ年。その最初のイベントとしてスケートショー「薄氷の上のゴリラ」がイギリスで行われた。これは、国際ゴリラ年を広く知ってもらうため、ゴリラの着ぐるみをきたスケーターが自然史博物館のリンクでスケートを披露したもの。国際ゴリラ年はUNEPとボン条約、大型類人猿保全計画(GRASP)等による共同イニシアチブである。新しいゴリラ保護協定の下、2008年11月の専門家会議では、ゴリラの保護事業を盛り込んだ次年度の包括的な国家行動計画が採択されている。
この中には、アフリカで最も絶滅のおそれが高いクロスリバーゴリラの保護事業などが含まれている。ナイジェリアとカメルーンの国境地帯に生息するクロスリバーゴリラは、現在、個体数が300頭以下にまで減少しており、地域コミュニティーが管理する野生生物保護区の設立、学校やコミュニティでの教育・普及啓発活動などが予定されている。また、地元のラジオ番組や、保護をテーマとした映画、ハンターを対象にした国境を越えた教育キャンペーなども構想されている。
他のゴリラが生息している、アフリカの10カ国でも、個体数を保護するプロジェクトが、ボン条約のゴリラ保護協定行動計画によって間もなく承認される予定。【UNEP】