イギリス　食糧環境研究庁を新設

【環境行政 その他(環境行政)】 【掲載日】2009.01.23 【情報源】／2009.01.14 発表

　イギリスのケネディ閣外大臣（農業担当）は1月14日、食糧環境研究庁（FERA)の新設を発表した。これは、イギリス環境・食糧・農村地域省の中央科学研究所（CSL）、植物防疫部（植物防疫・種子検査事務所（PHSI)を含む）、植物品種権・種子部（PVS)を統合するもので、植物や農作物の保護、食の安全、環境リスク評価、危機対応における同省の能力を格段に強化するものと期待されている。
　同省のワトソン主席科学顧問は、FERA新設について、生態系、水供給、気候と食糧の問題解決に繋がる根拠を提示できるようする科学的な体制の整備だと歓迎している。
　また、FERAのトップとなったベルトン氏は、「政策立案と科学的な根拠、そしてリスク評価を連携させることで、FERAは自然環境が直面する問題の解決に最善を尽くすことができる」と意欲を示した。
　FERAが正式に設置されるのは2009年4月1日だが、実際には、2008年4月から業務を開始している。同庁の研究施設の中心は、現在、CSLがあるヨーク近郊に置かれ、種子部門はケンブリッジ、野生生物研究センターはグロスターシャー、40の種子検査事務所は共同オフィス形態で運営される。【イギリス環境・食糧・農村地域省】