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環境ニュース[海外]

イギリス 野生生物犯罪対策の重点事項を公表

自然環境 野生動植物】 【掲載日】2009.03.06 【情報源】イギリス/2009.02.25 発表

 イギリスのデイビス政務次官(野生動物担当)は、2009/10年度の政府の野生生物犯罪重点課題を発表。猛禽類や絶滅の危機に瀕するカワシンジュガイなどを対象にした犯罪は最重点課題とされ、密猟、絶滅危惧種の違法貿易、犯罪対策への協力の呼びかけなども盛り込まれている。
 例えば、カワシンジュガイは、かつてはヨーロッパ中でみられたが、現在では非常に希少で、イギリス・アイルランド以外では世界中で50の河川でしか見つかっていない。また、ハイイロチュウヒなどの猛禽類は、巣の破壊や意図的な殺傷により危機に瀕している。
 警察や税関は、国家野生生物犯罪ユニット、環境保護団体、田園地域保全団体、野生生物の貿易商や飼い主などとともに、今回の新たな重点課題に力を入れていく。主な取り組みとしては、野生生物犯罪への調整の取れた対応の強化、執行担当官のための専門研修、野生生物犯罪に関する市民の意識の向上、さらに、市民による通報の奨励、犯罪関係者の特定・追跡・訴追のための情報組織の強化などが挙げられている。
 また、同省は、この夏、アメリカに本部を置く「野生生物違法取引対策連合(CAWT)」の議長をイギリスが引き継ぐことも発表した。CAWTは、野生生物の違法取引への認識を高め、法の執行を強化することを目的とした団体で、現在、イギリス、アメリカ、オーストラリア、インド、カナダ、チリの他、環境保護団体などが参加している。【イギリス環境・食糧・農村地域省】

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