イギリス　環境活動基金に関する最終報告書を発表

【環境一般 市民活動】 【掲載日】2009.03.12 【情報源】／2009.03.03 発表

　イギリス環境・食糧・農村地域省は3月3日、環境活動基金（EAF）事業に関する最終報告書を発表した。
　EAFは1992年に創設され、イングランドで環境事業を実施するNGOを支援してきた。本報告書は、EFAが「持続可能な消費と生産」推進事業に重点を置いた2005-8年の最終期間についてレビュー。この3年間では、35件のプロジェクトが合計670万ポンドの助成を受けた。
　報告書によると、EAFは、市民がリサイクルや節水、省エネに積極的になるなど環境行動の変化に好影響をもたらした。ただし、飛行機やマイカーの利用など、より大きなライフスタイルの変化が求められる分野については、影響は限定的であった。また、報告書では、市民の参加については大いに成功したとしている。参加者総数は7万8000人以上に上り、190の地域活動団体や5500〜6000人のボランティアの支援を受けた。
　今後は2008年11月創設の「環境に配慮した生活基金（The Greener Living Fund)」がEAFの成果を引き継ぎ、市民や地域コミュニティの持続可能な生活を支援するNGOのサポートを行う。GLFは2009年4月から2011年3月までの2年間、補助金を提供する。対象団体の詳細は今夏発表の予定。【イギリス環境・食糧・農村地域省】