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環境ニュース[国内]

フランス 情報通信技術を地球温暖化防止に活用

地球環境 地球温暖化】 【掲載日】2009.03.19 【情報源】/2009.03.11 発表

 フランスの情報技術会議と持続可能な開発会議は合同で、情報通信技術と持続可能な発展に関する報告書を関係大臣に提出した。
 これは、2008年4月にボルロー大臣とラガルド大臣が、情報通信技術の環境影響と地球温暖化対策における役割を評価するよう求めていたもの。報告書によると、情報通信技術は温室効果ガスの排出削減に効果的で、自らの排出量の1〜4倍の削減効果を他の経済分野にもたらすことができるという。持続可能な発展における情報通信技術の役割としては、テレワーク、遠隔会議、輸送の最適化、e−コマース、行政手続きの電子化、建物のエネルギー消費量の削減等様々なものが挙げられる。
 一方、情報通信技術が電力消費量に占める割合は13%に上り、今後数年間で20%に達する見込み。家庭の電力消費量(除く暖房・給湯)の中では、情報通信技術やAV・情報機器が占める割合が最大となっている。報告書では、エネルギー消費量を削減し、CO2削減効果の上がる利用方法を促進するため、19件の勧告が盛り込まれた。
 これを踏まえ、関係大臣は、この部門で、以下の事項を盛り込んだ自主的な憲章の調印を奨励するよう求めた。
●当該分野でのモニタリングの実施
●機器のエネルギー消費表示の改善
●機器のエネルギー消費量の削減
●携帯電話端末の使用期間の長期化
●特に企業を中心に、電子機器廃棄物の処理手続きの効率改善
 また、政府も、データセンターの熱の再利用に関する研究、規制決定の際の持続可能な開発への配慮、テレワークの推奨、情報機器の調達とその使用について国が模範を示すこと等に取り組んでいくことを約束した。
 環境に責任ある情報通信技術の活用を目指し、エコ情報通信技術(グリーンIT)作業部会では、今後、こうした対策の具体的実施に向けて検討を行う。【フランス エコロジー・エネルギー・持続可能な開発国土整備省】

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