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環境ニュース[国内]

イギリス 泥炭(ピート)培養土が環境にダメージ 商品への表示を要請

地球環境 地球温暖化】 【掲載日】2009.05.29 【情報源】/2009.05.18 発表

 イギリスのベン環境大臣は、泥炭(ピート)を含む肥料を販売する場合は、野生生物や環境に被害を与えるおそれがあることを明確に表示するよう、ガーデンニングセンターや関連卸売業者に求めた。
 泥炭地は、CO2吸収源として重要な場所だが、この泥炭がイギリスでは庭園の肥料に使われており、毎年50万トンのCO2が排出されている。
 イギリスで使われる泥炭のうち、69%はアマチュアのガーデンニング愛好者によるもので、「多目的肥料」といった名前で販売されている。ガーデニングでの泥炭の利用は、2007年に初めて340万m3から301万m3に減少し、現在では泥炭の入っていない肥料(ピートフリー肥料)が培養土市場の54%を占める。
 泥炭が肥料として利用されると、沼地の野生生物の生息地が破壊され、地球温暖化が進むおそれがある。ダイシャクシギ、カオジロトンボなど、イギリスの泥炭地に生息する生物種のうち、4分の3以上が被害を受けているという。
 政府は、培養土市場に占めるピートフリー肥料の割合を、2005年までに目標の40%を超えて47%にまで伸ばすことに成功した。次の目標は2010年までに90%まで伸ばすことである。
 イギリス環境・食糧・農村地域省は、泥炭と温室効果ガス排出との関係についての報告書をこの夏発表する予定。【イギリス環境・食糧・農村地域省】

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