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環境ニュース[国内]

経済危機 北米・EUのクリーンエネルギー投資を直撃 途上国では投資が大幅増

エネルギー 再生可能エネルギー】 【掲載日】2009.06.10 【情報源】/2009.06.03 発表

 国連環境計画(UNEP)の持続可能なエネルギーのための金融イニシアティブは、報告書「持続可能なエネルギーへの投資の世界的動向2009」を公表。2008年の持続可能なエネルギーへの投資額は、経済危機により、北米で前年から8%減少、欧州でも伸びが緩やかになった(2%増)ものの、途上国では27%も増加したことが明らかになった。
 世界のクリーンエネルギー投資は、2008年に総額1550億ドルに達し、これまでの最高記録だった2007年の投資額を5%上回った。
 最も多くの投資を集めたのは風力発電(518億ドル、前年比1%増)、最も伸び率が高かったのは太陽光(335億ドル、前年比49%増)だった。一方で、バイオ燃料はやや減少した(169億ドル、前年比9%減)。また、2008年に増えた発電容量のうち、40%以上が、再生可能エネルギーによるものだったという。
 地域別の投資額は、欧州が497億ドル、北米が301億ドル、途上国が366億ドルとなり、途上国が世界の投資額の3分の1近くを占めるまでになった。特に、中国では前年比18%増、インドでは12%増、ブラジルでは76%増と新興国での進展が目覚しい。
 なお、景気悪化により、2008年後半は民間からの投資が落ち込んだ。ただし、持続可能なエネルギーへの投資は、各国政府の経済刺激策の柱の一つとなっており、政府による投資で、2009年には一定の挽回が期待されている。【UNEP】

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