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環境ニュース[国内]

ドイツ参議院 電力系統拡張法案を承認、施行へ

エネルギー その他(エネルギー)】 【掲載日】2009.06.22 【情報源】/2009.06.12 発表

 ドイツ連邦参議院で、6月12日、電力系統拡張法案が可決され、同法が施行されることになった。
 同法では、4つのパイロットプロジェクトにおいて、新技術の高圧系統を地中に埋設することを目指している。系統運営者は、追加費用を、電力料金に上乗せすることができる。
 更に、高圧地区(110kV)においては、建設・運営費が、通常の系統新設時と比較して1.6倍以上にならない場合は、供給電線網を地中に埋設できるようになる。
 北ドイツにおける洋上風力設備の建設や従来型発電所の新たな建設に伴い、系統の拡張が必要となっている。しかし、現在、多くの地域で、電力系統が地上に新設される計画について、住民の反対がある。同法の成立により、計画や建設が、大幅に進むと期待される。
 同法は、ドイツにおける新高圧直流送電技術の利用の条件を初めて満たすものである。この技術は、電力を、大規模な送電ロスなく、長距離で送電できるようにする。また、同法は、新規の蓄電設備に対する特例として、系統料金の10年間の免除を規定している。これは、例えば、風力発電設備で生産された電力を、電力使用量が少ない時間帯に利用する揚水発電所に適用される。この特例は、再生可能エネルギーによる電力と系統を統合する重要な条件である。【ドイツ連邦環境省】

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