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環境ニュース[国内]

第2回世界アグロフォレストリー会議開催される

自然環境 身近な自然の保全】 【掲載日】2009.09.02 【情報源】/2009.08.28 発表

 ケニアのナイロビで、第2回世界アグロフォレストリー会議が開催され、世界の森林が農業生産にどのぐらい貢献しているかを示す初めての定量的な調査の結果が公表された。世界アグロフォレストリーセンターは、国際農業研究協議グループ(CGIAR)が支援する15カ所のセンターの1つ。
 この調査によると、世界の農地の46%にあたる、10億ヘクタール以上の農地で、樹木に覆われた面積が10%を上回り、農民が樹木を保護し、植えるのに自主的に貢献していることがわかった。しかし、世界アグロフォレストリーセンターのギャリティ所長は、こうした状況や農地に植樹することのメリットについて、政策策定者や計画担当者の理解が進まないことが問題だと指摘。シモンズ副所長は、農地に体系的に植樹できれば、食料と収入を得られるようになり、農家の回復力も改善するだろうと述べる。
 また、特に中央アメリカ、南アメリカ、東南アジアでは樹木で農地が覆われている面積の割合が高く、サハラ以南のアフリカ、ヨーロッパ、北アメリカでは、それより低いものの、かなりの部分が樹木で覆われていることも分かった。
 この他、農地に植樹することで、樹木が有機肥料として機能し、アフリカでは、トウモロコシの生産量が4倍に増加したことも調査の結果としてとりあげられた。
 今回の会議では、植樹により、果実の収穫、防風や土壌浸食の抑制、暖房のための燃料、家を建てるための材料、土壌を肥沃にするといった効果があることも強調され、ノーベル平和賞受賞者のワンガリ・マータイ氏は、気候変動による異常気象に適応していくためにも、アフリカ地域で植樹を早急に行うよう強く主張した。【UNEP】

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