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環境ニュース[国内]

フランス ミツバチを救え! 国道脇に殺虫剤を使わない草花を植栽

自然環境 野生動植物】 【掲載日】2010.01.29 【情報源】/2010.01.19 発表

 植物の繁殖に不可欠な、ミツバチのコロニーが弱体化し、大量死が発生していることを受けて、フランスのビュスロー閣外大臣(運輸担当)とジュアーノ閣外大臣(エコロジー担当)は、道路脇のエリアで、ミツバチなどの授粉昆虫を受け入れる対策を実施することを約束した。
 2010春、ミツバチに餌を提供するため、蜜を出す植物の種子が、道路脇に250キロメートル以上にわたって蒔かれる。この実験は、養蜂専門家の団体「ミツバチのための生物多様性ネットワーク」と国の関係機関とが協力して実施するもので、3年間にわたって評価が行われる。蜂の密集度、花粉の構成、蜂蜜の分析などの指標は、この事業の有効性や課題を評価し、適切な解決策を見つけだすのに役立つ。
 目標は、今後3年間で、高速道路や町村道を除く国道ネットワーク全体(1万2000キロメートル)に、この対策を広げること。
 ジュアーノ閣外大臣は、「私たちの食料資源の35%以上は、ミツバチのような授粉昆虫に由来している。授粉昆虫を保護すること、それは私たちの生存を保証することでもある」と述べた。また、ビュスロー閣外大臣は、「道路インフラによる環境影響の削減は、今日の明白な目標であり、生物多様性の分野で積極的な役割を果たす必要がある。道路脇での対策は、殺虫剤使用量の削減につながり、動植物相の繁殖サイクルを尊重するエコロジカルな草刈りの実施に結び付く」とコメントしている。【フランス エコロジー・エネルギー・持続可能な開発・海洋省】

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