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環境ニュース[国内]

EU 廃棄物処理を監視する機関の設立を勧告

ごみ・リサイクル 産業廃棄物】 【掲載日】2010.02.10 【情報源】/2010.02.01 発表

 欧州委員会は、EU廃棄物法の実施及び執行を監視するための機関の設立を勧告する報告書を発表した。
 安全で環境に配慮した廃棄物処理は、EUが直面している深刻な環境問題の一つ。EUでは年間26億トンの廃棄物が発生し、そのうち9000万トンが有害廃棄物に分類される。また、依然として大規模な不法投棄が続いており、基準を満たしていない埋め立て処分場も多い。いくつかのEU加盟国では基本的な廃棄物処理インフラが整っていない。
 廃棄物の違法な越境移動も問題で、今回の報告書によると、EU加盟国が共同で行った、廃棄物越境移動の検査(1万件の輸送及び数百件の企業が対象)では、約19%が違法なものであった。
 今回提案された機関では、EU加盟国の執行システムの見直し、共同での検査活動や規制の実施などを行う。法令違反が著しい場合には、施設に立ち入り検査を行い、規制する予定。年間の運営コストは1600万ユーロ超と見積もられている。なお、適正な処理が行われれば、埋立地から発生するメタンが2億トン(CO2換算)減少し、現在の1トン当たり13ユーロの炭素価格相場においては、年間25億ユーロの節約になるという。【欧州委員会環境総局】

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