欧州委員会バローゾ委員長　EU各国首脳に地球温暖化に関する書簡を送付

【地球環境 地球温暖化】 【掲載日】2010.03.02 【情報源】／2010.02.18 発表

　欧州委員会のバローゾ委員長は、2月18日、EU加盟国の首脳・政府に宛てた書簡で、地球温暖化問題に関する欧州委員会の取り組みについて、次のステップを伝えた。
　バローゾ委員長は、第15回気候変動枠組み条約締約国会議（COP15）で合意された内容をもとに、協議プロセスに信頼を取り戻す新しい方法を見出すため、国際的な取り組みを継続することの必要性を強調。そして、COP15で合意された途上国への資金援助の早期開始分を実施することが重要な要素になると述べた。
　委員長はまた、EUと考えの近い全ての国々の間で合意を形成することが主たる目標だとして、ヘデゴー気候行動委員に、国際協議のプロセスを再活性化させる新たな方法を見つけるため、主要パートナー国の間で協議を進めるよう要請した。委員長は、この行動の最初の評価を春の欧州理事会で、その後、完全な評価を閣僚交渉と6月の欧州理事会で示すことにしている。
　さらに、委員長は、欧州理事会における協議の準備をどのように進めるのが最善なのか、また、将来にとって極めて重要な問題である地球温暖化問題について、EUが一丸となって強力な声を上げていく方法を、ヴァン・ロンプイ欧州理事会議長と協議する予定である。【欧州委員会】