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環境ニュース[国内]

EU 土壌中の生物多様性に関する報告書を公表

自然環境 生物多様性】 【掲載日】2010.03.23 【情報源】/2010.03.12 発表

 欧州委員会は、土壌に関する新たな報告書「土壌の生物多様性:機能、脅威、政策立案者のためのツール」を公表した。この報告書によれば、土壌の生物多様性の管理を間違えると、農業生産性や地下水の水質を悪化させ、地球温暖化を加速するおそれがある。
 土壌は生物種の4分の1が生息する場所であるにもかかわらず、欧州ではこの貴重な資源を守るための法令がない。人類は、食物、繊維、建築資材、清浄な水、清浄な大気、気候の安定化、ペニシリンやストレプトマイシンのような抗生物質について土壌に頼っている。土壌の生物多様性は、これらの生産性を高める力である一方、いくつもの危機にさらされている。
 欧州委員会は、2006年に、欧州議会の支持を得て、土壌の保護に関する法令案を提案したが、EU加盟国6カ国の反対を受け、現在、閣僚理事会で議論が止まっている。現在、EU議長国を務めるスペインは、3月15日の環境閣僚理事会で土壌枠組み指令案を再び議題に乗せる予定である。【欧州委員会環境総局】

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