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環境ニュース[国内]

カナダ政府、電力部門の排出削減で石炭火力発電所の規制へ

地球環境 地球温暖化】 【掲載日】2010.07.01 【情報源】/2010.06.23 発表

 カナダ政府は、電力部門の温室効果ガス排出削減の一環として、石炭火力発電への規制案を発表した。効率の悪い石炭火力発電を段階的に廃止することで、クリーンな発電技術の導入のための時間が十分に確保でき、クリーンエネギー部門での雇用創出と、温室効果ガス排出削減への約束履行にもつながるという。
 カナダでは、温室効果ガス排出量全体のうち、石炭火力発電所からの排出は13%を占める。今回の規制案では、新規の設備、耐用年数を経た設備とも、より厳格な排出性能基準が適用される。
 カナダの石炭火力発電所は51ヵ所、そのうち33ヵ所が2025年までに耐用年数に達する。こうした従来型の発電を廃止することで、温室効果ガスの排出量は大きく削減され、各州の計画と、石炭発電施設の閉鎖を約束した企業の分を合わせると、削減量は15メガトン、320万台の自動車の走行廃止に等しい削減量となるという。
 カナダ政府は、セクター別方式で排出削減対策を進めており、運輸部門でも、ガソリン中の再生可能燃料割合(平均5%)や、アメリカと共同でのトラックの排ガスに関する規制案を既に発表している。電力部門の排出規制については、2011年前半に規制案が、同年末に最終的な規制措置が公表される予定で、その措置が発効するのは2015年7月となる見込み。【カナダ環境省】

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