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環境ニュース[国内]

ドイツ、循環経済廃棄物法改正に向けた公聴会スタートへ

環境行政 法令/条例/条約】 【掲載日】2010.08.18 【情報源】/2010.08.06 発表

 ドイツ連邦環境省は、8月6日、EU廃棄物枠組み指令を国内法に転換するための循環経済廃棄物法改正に関する環境省案を、関連する経済団体、環境保護団体、州、自治体の連合組織に対し、送付した。これらの組織が参加する公聴会は、9月20日から23日にかけて開催される。今回送付した法案は、連邦政府内において、完全に合意に至ったものではない。公聴会により、連邦政府の最終案がまとめられる。
 改正案の骨子では、次の5段階の序列が定められている。
廃棄物発生回避
廃棄物の再利用のための処理
リサイクル
廃棄物のエネルギー利用
廃棄物処理

 新しい序列により、廃棄物発生回避とリサイクルが強化される。連邦政府は、連邦州政府の参加のもと、既存の廃棄物回避対策を評価・改善する廃棄物発生回避プログラムを、2013年までに作成することになる。
 資源利用の改善について、改正法案では、EU基準を超える、厳格なリサイクル・再利用値を導入することが含まれている。2020年以降、一般家庭廃棄物の少なくとも65%をリサイクルし、建設廃棄物の少なくとも80%をリサイクルか、物質利用することが規定されている。有機廃棄物の利用強化に向けて、さらに、2015年までに、国全体において、分別回収を徹底して導入することが定められている。
 一般家庭の有価廃棄物の資源利用ポテンシャルを効率的に利用するために、法案では、容器包装廃棄物や、物質的に同様の非容器包装廃棄物と共同で回収する「有価物質分別廃棄物」のカテゴリーを新たに設けることを提案している。また、自治体の廃棄物処理担当機関、及び民間の廃棄物業者の役割分担を明確にしている。【ドイツ連邦環境省】

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