一般財団法人環境イノベーション情報機構
リオ3条約の事務局、名古屋に続きカンクンでも「生態系・気候変動パビリオン」を設置、総合的な対策の必要性をアピール
【自然環境 生物多様性】 【掲載日】2010.12.10 【情報源】/2010.11.29 発表
メキシコのカンクンでは、開催中の気候変動枠組条約COP16に合わせ、生物多様性、気候変動、砂漠化防止のリオ3条約事務局が中心となって「生態系・気候変動パビリオン」を設置、気候変動をめぐる課題の解決には生物多様性の保護及び砂漠化対策と合わせた総合的な戦略が必要であることを訴える。3条約の事務局長らは、それぞれの条約が世界の持続可能性を支える3本の柱であり、協働することで最も大きな効果が発揮できるとしている。同パビリオンは、交渉担当者や科学者らが、森林生物多様性と適応・緩和の関係、気候変動と生物多様性の喪失、砂漠化と土地の劣化、資金調達等について協議するための場を提供するとともに、3条約事務局主催の開会式のほか、REDDと生物多様性をテーマにした講演やカンクン海の日、森の日など、さまざまなプログラムを設けている。パビリオンは2010年の生物多様性条約COP10に合わせて名古屋で初めて設置された。名古屋では、2,500人以上が集まり、気候変動による生物多様性及び人間生活への悪影響を低減するには、弾力性のある生態系の保護・修復が最も費用対効果の高い手段であるとのアピールを行った。【生物多様性条約事務局(CBD)】