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環境ニュース[海外]

アメリカ環境保護庁、金生産からの水銀排出にアメリカ初の基準を設定

環境行政 環境基準】 【掲載日】2011.01.05 【情報源】アメリカ/2010.12.17 発表

 アメリカ環境保護庁(EPA)は、環境中の水銀を削減する措置の一環として、金の工業生産による大気中への水銀排出を規制する初の国家基準を設定した。これにより、金鉱石の処理・製造施設からの排出を削減し、2007年比で年間水銀排出量75%以上の削減を目指す。金の工業生産は、米国内では7番目に大きな大気中への水銀排出源である。大気中に排出された水銀はやがて水中に沈殿し、きわめて毒性の高いメチル水銀に変化して魚類の体内に蓄積する。人が水銀に曝露するのは、主としてこうした魚類の摂取による。特に胎児はメチル水銀の有毒な作用を受けやすく、出産年齢にある女性や子どもの曝露はきわめて問題である。
鉱石から金を抽出する施設で今後3年以内に新基準を満たす必要のあるものは20ヶ所以上あるが、ネバダ州では貴金属採鉱からの水銀排出を削減するプログラムが実施されてかなりの成果を上げており、今回の基準の対象となる施設の一部でも、すでに著しい効果が見られている。新基準に適合するための排出削減には、こうしたネバダ州での成功が活かされることになる。【アメリカ環境保護庁】

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