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環境ニュース[海外]

アメリカ環境保護庁、PCBを含む蛍光灯安定器の除去・処分に関する手引きを公表

健康・化学物質 有害物質/PRTR】 【掲載日】2011.01.12 【情報源】アメリカ/2010.12.29 発表

 アメリカ環境保護庁(EPA)は、古い蛍光灯機器から漏出する塩化ビフェニール(PCB)に子どもや教師が曝露する危険性を下げるため、学校が講ずべき対策を解説した手引きを公表した。
 古い蛍光灯安定器にはPCBが含まれており、これが破損するとPCBが漏れ出して、学校内の空気中PCB濃度が上昇することが確認されている。PCBを吸い込んでも直ちに健康上の問題を起こすわけではないが、長期にわたって吸い続けると、免疫系、生殖系、神経系、内分泌系に影響を及ぼし、体内に蓄積すると発がん性があるといわれている。
 PCBは環境中で分解しにくい人工の化学物質で、1978年以前は建設資材や電気機器の絶縁体に広く用いられていた。1979年に有害物質規制法(TSCA)の下、PCBの製造と販売が禁止されたが、これを含む安定器は、破損してPCBが漏出していなければ続けて使用することが認められたため、1979年以前に建設された学校建物では、その後照明の改修がない限り、現在でも使用されている。
 今回の手引きには、学校関係者に向けた照明器具の取り外しや保全、処分方法のほか、照明の一括交換に必要となる資金のための連邦・民間の資金援助制度や、新製品への交換によるエネルギー効率向上といった情報も盛り込まれている。【アメリカ環境保護庁】

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