一般財団法人環境イノベーション情報機構
生物多様性条約など、森林生物多様性に関する意識喚起と行動を呼びかけ、新ウェブツールも公開
【自然環境 生物多様性】 【掲載日】2011.06.06 【情報源】/2011.05.20 発表
生物多様性条約(CBD)と「森林に関する協調パートナーシップ(CPF)」は、2011年5月22日の国際生物多様性の日、森林生物多様性に関する意識喚起と行動の拡大を呼びかけた。森林は、陸地の約31%を占め、陸生種のおよそ3分の2にあたる多様な動植物と微生物の生息地になっている。この森林生物多様性の保全と持続可能な利用のために、国際熱帯木材機関と国際自然保護連合による熱帯木材林利用指針の策定や、CBDとワシントン条約(CITES)による野生鳥獣の保全と持続可能な利用に向けたワークショップなどが進められている。また、CBD事務局は、森林生物多様性に関する報告を強化するために、世界の森林生物多様性の保全と持続可能な利用をサポートするウェブツールを構築し、生物多様性関連の各種条約の義務と約束をまとめたプラットフォームTEMATEA(www.tematea.org)に公開した。TEMATEAは、遺伝資源への「アクセスと利益配分」「生物多様性と気候変動」などの主題ごと、および国ごとに、義務と約束に関する情報をまとめており、各国の国内専門家の作業に役立ち、国内実施の協調と整合性を促進するものと期待されている。【生物多様性条約事務局(CBD)】