世界資源研究所とWBCSD、木材・紙製品の持続可能な調達のためのガイド新版を公表

【ごみ･リサイクル グリーン購入】 【掲載日】2011.08.08 【情報源】／2011.07.22 発表

　世界資源研究所（WRI）と持続可能な開発のための世界経済人会議（WBCSD）は2011年7月22日、「木材・紙製品の持続可能な調達のためのガイド」の新版を公表した。ガイドは、木材・紙製品の調達担当者が持続可能な調達方法を実施する手がかりとなるもので、有用情報の入手先をまとめている。2008年米国レーシー法改正や2010年欧州違法木材法の採択など、製品材料の原産地の適法性への関心が高まる昨今の動向を反映して、新版では適法性に関する内容が大幅に加筆されている。3年前の初版発行時には12件だった関連情報の入手先が今回は47件になり、対象も出版物、事業計画、評価システム、調達政策など広範囲となった。木材や紙製品はそれ自体が自然の脅威なのではなく、原料が持続可能な森林から取得されている限りむしろ森林保護に役立つ面もある。この新版には、問題となる伐採禁止地域からの材料かどうかを知る上での情報源が充実しているので、各方面の調達責任者にとっては製品の購入時に役立つばかりでなく、今後、調達方針などを整備発展させていく場合にも利用価値は高いという。【世界資源研究所】