イギリス、Rio+20に向けたグリーン経済への提案を発表

【地球環境 国際環境協力】 【掲載日】2012.02.23 【情報源】イギリス／2012.02.09 発表

　イギリスは、食糧安全保障や水、持続可能なエネルギー等、持続可能性の諸問題について国際的・国内的取組を導き促すための「持続可能な開発目標」（SDG）の提案を、コロンビア等と協力して策定、推進するとした。この目標は、国連ミレニアム開発目標（MDG）に代わるものではなく、イギリスは今後もMDGの達成に努めるという。
　また大臣は、発展の指標を従来のGDP（国内総生産）だけに頼るのでなく、自然資源の価値と社会的幸福の度合いも測れるGDP＋（GDPプラス）を提案したいと述べた。イギリスでは既にこの取組が進んでおり、自然資源の評価のため自然資本委員会が設置され、2020年までに自然資本を国の環境勘定へ組み込むという取組も国の統計局で行われている。
　このほかイギリスは、持続可能な発展に自然資源の効率的利用・炭素排出削減・貧困解消が必要であると明示する、すべての国が参加する宣言や、非効率で環境に悪影響を及ぼす補助金の廃止、企業実務の環境適合化などを提案するとしている。【イギリス環境・食糧・農村地域省】