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環境ニュース[国内]

東日本大震災による洋上漂流物の漂流予測結果まとまる

地球環境 海洋汚染】 【掲載日】2012.04.09 【情報源】環境省/2012.04.09 発表

 環境省は、平成24年4月9日までに東日本大震災による洋上漂流物の漂流予測結果を取りまとめ、公表した。
 漂流物の形状によって海流や風圧流の影響が変わるため、以下の3つの場合に分けてシミュレーションを行った。
 [1]標準漂流物(海上部分と海中部分とが同程度の漂流物)
 [2]海面上漂流物(海上部分が海中部分の倍程度の漂流物)
 [3]海面下漂流物(大部分が海中にある漂流物)
 その結果、標準漂流物については、家屋が壊れて生じた板や水船状態の漁船などであり、太平洋を東へ流れていき、ハワイの北方を通り、2012年10月頃には、北米大陸の西海岸の沿岸域に到達すると予測している。
 海面上漂流物については、養殖や定置網漁に使われているフロートやブイ、破損せずに浮かんでいる漁船などであり、太平洋を東へ流れていき、ハワイの北方を通り、2012年2月頃に、一部がカナダ西海岸沿岸に接近し、2012年10月頃には、北米大陸の西海岸の沿岸域に到達すると予測している。
 海面下漂流物については、流木や海水を含んだ木材などであり、漂流物に占める割合は大きくないが、太平洋を東へ流れていき、ハワイの北方を通り、2013年6月頃には北米大陸の西海岸沖に到達すると予測している。
 なお、得られた日本近海のシミュレーション結果を、船舶から目視により確認された漂流物の情報と照らし合わせて検証した結果、目視情報とおおむねよく一致しており、ある程度信頼のおけるシミュレーション結果であるとしている。【環境省】

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