EU、土壌の不浸透性地表面の制限に関するガイドラインを公開

　欧州委員会は、農地の劣化や生物多様性の損失、洪水や干ばつの発生、そして温暖化促進の要因となる不浸透性地表面の制限、緩和、相殺を目的としたベストプラクティスを示すガイドラインを公開した。国や地域レベルの所轄官庁、都市計画や土壌管理の専門家を対象に作成したものであり、さらに土壌の劣化に対する一般市民の意識を喚起することを目的にしている。ここでは、不浸透性地表面に関する戦略、法規制、財政手段、地域計画手段、情報キャンペーンなどEU内で利用されているベストプラクティスがまとめられており、土壌保全のために最善の空間開発計画やセメントやアスファルトに代わる浸透性素材の利用、さらに現場での対策が不可能な場合、他の場所における相殺対策の実施などを推奨している。ガイドラインは、5月にブリュッセルで開催される土壌汚染の除染と土壌の不浸透性地表面に関する会議において紹介され議論される。【欧州委員会環境総局】