イギリス、気象庁の気候変動研究に6000万ポンドを投入

【地球環境 地球温暖化】 【掲載日】2012.04.25 【情報源】／2012.04.11 発表

　イギリス政府は、気象研究および気候モデリングの研究支援のため、気象庁ハドレーセンターに対して2015年までに6000万ポンドを投入すると発表した。気候変動の影響が懸念される中、今後の気候の変化とそれに伴う危険の予測が不可欠であることから、実績あるハドレーセンターの研究強化を図るもので、これにより気候研究の分野におけるイギリスの先導的地位を維持するとしている。
　今回の投資のうち、5000万ポンド弱は主に気象や気候モデリングの調査研究に充てられる。同センターは、政府に対し、適切な気候変動の緩和および適応措置を取れるよう精度の高いデータを提供するほか、企業や地方自治体などにも気象変動による悪影響について情報提供を行い、適切な対応を促す。また、再生可能エネルギーをコスト効率良く設置をするための科学的調査研究も行う。残る1100万ポンド余りは高性能コンピューティングの新規導入に充てられる。近代的な調査研究には膨大かつ複雑化するデータの高速処理は不可欠で、この投資により同センターが最先端の情報を適切に処理し、英国の気候変動対策に貢献することが期待されている。【イギリスエネルギー・気候変動省】