アメリカエネルギー省、LED・有機LEDの低コスト化プロジェクトを支援

【エネルギー 省エネルギー】 【掲載日】2012.06.22 【情報源】／2012.06.07 発表

　アメリカエネルギー省（DOE）はオバマ政権のエネルギー戦略の一環として、LEDや有機LED等、次世代半導体照明技術の製造コスト削減を目指したプロジェクト3件に対し、700万ドル超を支援すると発表した。LED及び有機LEDは、白熱灯に比べエネルギー効率で10倍、寿命は最大25倍とされ、この照明技術により、2030年には、照明電力使用量をほぼ半減し、年間300億ドルを節約することも可能だという。2010年の支援開始から3回目となる今回は、LED及び有機LEDの価格競争力向上につながる製造設備やプロセス、モニタリング技術の改善に重点を置いた。選ばれたプロジェクトは、建物等に組み込みやすいLEDデザインを開発するCree社、LED品質のばらつきを削減する計測ツールを開発するKLA-Tencor社、光学モニタリング技術を用いて有機LED層の高精度計測を可能にする製造工程を開発するk-Space社の3社で、2年間のプロジェクトで製造コストを削減しつつ、品質と性能の向上も目指す。DOEは、照明エネルギーコストの削減と同時に製造業における競争力強化も可能だとして期待している。【アメリカエネルギー省】