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環境ニュース[国内]

生態系保護のため、土地提供への税制優遇制度を充実

環境行政 その他(環境行政)】 【掲載日】2001.04.04 【情報源】/2000.10.04 発表

 カナダのアンダーソン環境大臣は10月4日、環境省主導のエコギフト制度(土地所有者が生態環境的に重要な土地を、国、州、市町村又は120の指定NGOに提供すると、所得税減税などの税制優遇措置を受ける制度)の新たな手続きを実施するため、鑑定評価パネル(Appraisal Review Panel)を設置することを発表した。
 エコギフト制度は、1995年所得税法により導入されたものだが、さらに、2000年度予算では、土地提供者に対してキャピタル・ゲイン税の50%を減税することとなった。鑑定評価パネルは、エコギフトとして提供される土地の鑑定を行う。
 環境大臣は声明の中で、「土地の提供によって、重要な生息環境を永遠に保護することができる。既に税基準を新しくしてから土地の提供が60%以上増えており、カナダの野生生物や生物多様性にとって大変よいニュースである」と述べ、プロジェクトが順調に進んでいることを強調した。1995年の同制度導入以来、165ヶ所1万4千ヘクタール以上(2500万加ドル=18億5000万円相当)が提供されており、絶滅危惧種の保全等に大きな役割を果たしている。
 環境大臣は「この制度は税の減免になるだけではない。カナダの未来へのギフトとなるものだ」と述べ、さらなる制度の利用を呼びかけている。【カナダ環境省】

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