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環境ニュース[国内]

欧州委員会、加盟国における廃棄物管理に関する報告書を公表

ごみ・リサイクル リサイクル】 【掲載日】2012.08.24 【情報源】/2012.08.07 発表

 欧州委員会は、加盟国における一般廃棄物廃棄物管理に関する報告書を公表した。ここでは、加盟国27ヶ国が実施する廃棄物リサイクル廃棄物処理費用、EU法への違反など18項目について、赤、緑、黄色の3色で評価されている。最も高い評価を受けたのは、ベルギー、デンマーク、ドイツ、オランダ、オーストリア、スウェーデンであり、最も低い評価である「赤」の数が2つ以下であった。これらの国々では、包括的な廃棄物回収システムが確立されており、埋め立てられる廃棄物は5%以下となっている。また、充実したリサイクルシステムと十分な処理能力を提供、さらに堆肥化も進めており、廃棄物管理戦略において、法的、行政的、経済的手法を効果的に連携させていることが典型的である。一方で、最も高い評価である「緑」をほとんど獲得できなかった国々として、ブルガリア、エストニア、ギリシャ、イタリア、リトアニア、ラトビア、マルタ、ポーランド、ルーマニア、スロバキア、キプロス、チェコが挙げられている。これらの国々では、廃棄物回避戦略が不十分、または存在しないという状況であり、埋め立てを回避するためのアプローチが欠如し、廃棄物管理のインフラストラクチャーは不十分となっている。廃棄物の埋め立てに強く依存していることから、リサイクルや再利用といった廃棄物が持つ価値を利用し尽すことができていないことを指摘している。委員会は、この報告書を評価の低い10ヶ国のためのロードマップ作成に利用する。ロードマップは、ベストプラクティスの普及を支援するもので、経済的、法的および行政的ツール、並びにEUの構造基金を用いたよりよい廃棄物管理のための提言を含んでいる。【欧州委員会環境総局】

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