EU　欧州委員会が環境影響評価指令の改正を求める提案を提出

【環境一般 環境アセスメント】 【掲載日】2012.11.09 【情報源】EU／2012.10.26 発表

　欧州委員会は、環境影響評価指令の改正を求める提案を提出した。これは、現行の環境保全を損なうことなく、事務手続きや影響評価にかかる負担の軽減の実現を目指すもの。25年以上前に策定された環境影響評価指令は、これまで何度も改正されてきたが、今回、欧州委員会は、ステークホルダー等との協議や既存の規則や改正による影響に関する研究の結果、政策、法律、技術における発展と適合するために、これを完全に見直すことを決定した。提案では特に、環境影響評価の必要性を決定する手続きの調整を求めており、これにより重要な環境影響を伴うプロジェクトのみ従来の手法で評価することになり、環境影響の削減に適応したプロジェクトや地域内への影響に限定した小規模なプロジェクトについては、今後、迅速、かつ低価格で実施できる評価を行うことを求めている。また、よりよい意思決定と環境被害の回避のための規定の厳格化や環境影響評価プロセスの合理化も挙げられている。提案は、現在、欧州議会と欧州理事会によって協議されており、合意後、環境影響評価指令は改正される。【欧州委員会環境総局】