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環境ニュース[海外]

企業の自然資本会計標準化を図る新たなTEEBの取組が発足

自然環境 生物多様性】 【掲載日】2012.11.21 【情報源】国連/2012.11.07 発表

 地球上の自然資本を、消費するのではなく保存し強化するように企業の行動を変えていくための取組「TEEB for Business Coalition」(ビジネスのためのTEEB(生態系生物多様性の経済学)連合)が、2012年11月6日、シンガポールで発足した。これはビジネスにおける自然資本の価値評価と報告の実践に向け、自然資本会計の方法を研究・標準化する取組で、G8+5カ国環境閣僚会議および国連環境計画(UNEP)の支持を得たTEEBプログラムを企業に応用するもの。この連合のディレクターとなったマクスウェル博士やTEEBの研究リーダーのスクデフ氏をはじめ、国際的に活動する、企業、政府、市民社会のリーダーが参加する。
 企業活動は、生態系がもたらす様々なサービス(水や食料の提供、気候や水質の調節など)に支えられているが、過去50年で世界の生態系サービスの60%が劣化しているという。資源の制約で、生産資材の不足だけでなく、政治や規制が事業を阻害するおそれも生じ、企業にとって重大なリスクとなる。しかし、これまで企業の経営判断において自然資本を考慮することはほとんどなく、それが誤った意思決定を生み出してきた。今回の連合はこうした流れを変えようとしており、UNEPは、自然資本を評価することの重要性を政府や企業が認識し始めたとしている。【国連環境計画

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