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環境ニュース[国内]

東京ガスとパナソニック、「エネファーム」の新型を開発、価格を大幅に引き下げ

エネルギー その他(エネルギー)】 【掲載日】2013.01.22 【情報源】企業/2013.01.17 発表

 東京ガスとパナソニックは、家庭用燃料電池「エネファーム」の新型を開発した。東京ガスが4月1日に発売する。部品の点数を減らすことなどで現行機種より価格を大幅に引き下げ、業界で初めて希望小売価格が200万円を切るとともに、排熱回収効率を高めて世界最高の効率を実現した。耐久性も現行機種から2割向上させ、設置の自由度も高め、普及を進める。
 エネファームは、都市ガスから水素を取り出し、大気中の酸素と化学反応させて発電する仕組み。開発した新型は、発電装置と燃料処理器の材料を見直したことに加え、部品点数を従来モデルと比べて約20%削減したほか、貯湯タンクを小型にしてコストダウンを図り、価格を現行品より約76万円安い199万5000円(標準タイプ、税込み、工事費別)に設定した。発電装置に用いる燃料電池は、従来と同じ固体高分子型(PEFC)。
 さらに、発電時に発生する熱を回収する経路の断熱性能を強化して排熱回収効率を向上させた結果、95%の総合効率を達成した。併せて、発電部分の中核となる電解質膜の耐久性を高めたことで、現行機種の20%増の6万時間の運転を可能にした。また、発電出力の下限を現行の250Wから200Wに下げ、電力需要が少ない層でも導入しやすくした。
 これまで機器の背面で行っていた燃料電池ユニットと貯湯ユニットの接続を機器下部に変更することで設置スペースを縮小。設置に必要な奥行き寸法を現行の900mmから750mmに削減し、設置を容易にした。東京ガスは、価格の引き下げや機能向上、設置の自由度でエネファームの販売を促進し、2013年度は、前年度目標7100台の1.7倍にあたる1万2000台を目指す。【東京ガス(株)】

提供:日経BP環境経営フォーラム(EMF)

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