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環境ニュース[国内]

国連環境計画、違法取引で毎年3000頭の大型類人猿が森から消えていると報告

自然環境 野生動植物】 【掲載日】2013.03.19 【情報源】/2013.03.04 発表

 国連環境計画は、類人猿の違法取引の規模と広がりを分析した初めての報告「盗まれた類人猿:チンパンジー、ゴリラ、ボノボ、オランウータンの違法取引」を発表した。それによると、こうした取引と巧妙な犯罪ネットワークとのつながりが一段と密になっているという。2005〜2011年の押収記録や国際取引データベース、保護センター等での受入数の調査では、この7年間に違法取引のために野生環境から連れ去られた類人猿を少なくとも合計1808頭としているが、実際の捕獲数はこれよりもはるかに多く、外挿法によれば、7年合計で2万2218頭、毎年約3000頭の大型類人猿が野生で捕獲されているという。こうした捕獲は今や観光産業や富裕層などからの需要によるビジネスになりつつあり、高度な国際犯罪ネットワークが象牙や武器等の密売品とともに類人猿を扱っている。報告書ではこうした現状を示しているほか、国際犯罪による類人猿の個体数激減を食い止めるため、環境犯罪を扱う国際的な情報機関を設置し、可能な限り最大限、犯罪者を訴追すること等の提言も示している。【国連環境計画

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