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環境ニュース[国内]

村田製作所、ワイヤレス電力伝送システムの新技術「直流共鳴」を開発

エネルギー 省エネルギー】 【掲載日】2013.04.02 【情報源】企業/2013.03.28 発表

 村田製作所は、ワイヤレス電力伝送システムの新技術として「直流共鳴」と呼ぶ方式を開発した。直流の電気エネルギーを電磁界エネルギーにして伝送することでエネルギー変換効率を向上させる。電力伝送での電力変換回数が減り、システムの簡素化と高い電気効率が可能になる。今後、事業化を進める。
 ワイヤレス電力伝送は、ケーブルを使うことなく電磁力で電力を送る方法で、直流共鳴方式は、電磁力が働く共鳴空間(電磁界)を直流電源で形成して電力を伝送する。従来の方法は、交流電源で電磁界を形成して受電側で直流に変換するが、直流共鳴方式は直流電源が直接利用できるため、効率を高められる。
 2009年から同志社大学と研究を続けて実現した。従来のワイヤレス電力伝送が4〜6回の電力変換が必要なのに対し、直流共鳴方式は電気エネルギーから電磁界エネルギーへの1回の変換を目標にしている。省エネと、装置の小型・軽量化が可能になり、装置の工夫によって複数の機器への給電も期待できる。
 スマートフォン(高機能携帯電話)、タブレット端末に加え、電池で動作する小型電子機器や通信カードへの給電などを視野に、電力の小さい用途を中心に展開する。電気自動車の充電など比較的大きな電力の分野に関しては、技術支援やライセンス供与を通して他社の技術と組み合わせることも検討する。【(株)村田製作所】

提供:日経BP環境経営フォーラム(EMF)

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