ドイツ　グレナダにおける気候変動適応戦略の支援を公表

【地球環境 地球温暖化】 【掲載日】2013.05.07 【情報源】／2013.04.18 発表

　ドイツ連邦環境省は、カリブ海に位置するグレナダにおける包括的な気候変動適応戦略の策定と実行を支援することを公表した。連邦環境省は、このプロジェクトに500万ユーロの拠出を約束しており、ドイツ国際協力公社と国連開発計画によって実行される。島国であるグレナダは、気候変動の影響である暴風、洪水、豪雨といった極端な異常気象の増加や海面上昇への対応準備を必要としている。一方で非常に脆弱であり、例えば2004年には、ハリケーンにより約90％の住居や観光施設、農地が破壊された。そのため、今回の連邦環境省の支援では、気候を要因とするリスクに対する住民や生態系の適応能力を高めることを目指している。統合的で部門を越えたアプローチに取り組むべく、分散的に対策を実行するのではなく、国レベルの対策と地域の活動の連携や包括的な対策パッケージと部門に特化した経験の連携を進めるとしている。また、体系的なリスク分析を開発するために、国家気候変動委員会による審議が行われ、住民には、共同基金から、小規模な適応対策実施が直接支援される。また、地域における適応対策実践における経験の交流も支援される。【ドイツ連邦環境省】