大気中アスベスト濃度測定の平成24年度調査結果を公表　全国54地域163地点で測定

　環境省は、平成25年8月9日、全国で実施していた大気中アスベスト濃度の平成24年度測定調査結果をまとめ、公表した。
　この調査は、石綿による大気汚染の現状を把握し、今後の対策の検討に当たっての基礎資料とするとともに、国民に対し情報提供していくため、平成17年度から行っているもの。
　今回の調査は、旧石綿製品製造事業場等、廃棄物処分場等及び建築物の解体工事等の作業現場をはじめ全国54地点164箇所を対象に、大気中の石綿及びその他の繊維も含む総繊維数濃度の測定を行った。その結果、石綿以外の繊維も含む総繊維は特に高い濃度は見られなかった。
　環境省では、引き続き石綿による大気汚染の状況を把握するため、平成25年度も大気中の石綿濃度調査を行うとしてる。また、平成23年3月11日に発生した東日本大震災の被災地においても、継続して大気濃度調査を実施するとしている。【環境省】