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環境ニュース[海外]

ドイツ 欧州連合が計画中の水道管内へのブロードバンド回線設置に反対する声明を公表

水・土壌環境 その他(水・土壌環境)】 【掲載日】2013.08.23 【情報源】ドイツ/2013.07.29 発表

 ドイツ連邦環境庁は、欧州連合が計画している既存のエネルギー・水供給網を用いたブロードバンド回線の拡張に対し、水道管を用いる計画は容認できないリスクを伴うとして反対する声明を公表した。これは、連邦環境庁と同庁に属するドイツ連邦保健省の専門機関である飲料水委員会による共同声明であり、回線導入作業やメンテナンス作業において水道管内に病原体の要因ともなる微生物の混入が発生する可能性を指摘している。回線を通すために水道管内に追加的なシステムを導入する方法についても、水道管における表面積が拡大し、貫流の状況悪化を引き起こすとしている。また、バイオフィルムには、細菌や微生物以外にミズムシやその他の小動物が生息するようになり、散発的に生息するには問題がないものの、しばしば高濃度で増殖することにより明らかに望ましくない状態になることを指摘している。原則的に、飲料水の配管は、可能な限り簡潔なシステムを取ることが求められており、EU飲料水指令においても、飲料水供給に利用される素材からの不純物は、目的達成(飲料水の配分)以外の高い水準で混入することが禁じられている。また、ドイツの飲料水令においても飲料水を汚染する可能性のある微生物や物質の濃度を可能な限り低く保つことが義務付けられている。連邦環境庁のホルツマン副長官は、「水道管に汚染が見つかった場合、水道管内にデータ回線も併設されていると、汚染源の発見はより困難になる。欧州連合の計画は、検査が必要な汚物や病原体有害物質をより生み出すことになる」とコメントした。【ドイツ連邦環境庁】

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