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環境ニュース[国内]

JFEスチール、鉄鋼スラグ製品を使った生物の生息環境改善研究を横浜市と開始

自然環境 生物多様性】 【掲載日】2013.10.17 【情報源】企業/2013.10.15 発表

 JFEスチールは、自社の鉄鋼スラグ(かす)製品を使った生物の生息環境改善と水質浄化の共同研究を横浜市と10月16日に始める。山下公園(同市中区)前の海域に鉄鋼スラグ製品を設置し、海域が本来持っている生物による水質浄化能力の回復に向け、モニタリング調査をして生息環境改善の手法を検討する。研究は2016年3月まで実施する。
 共同研究は、きれいな海づくりの推進を目的にJFEスチールと横浜市が9月11日に結んだ協定に基づく。生物付着基盤や底質改善効果が期待される鉄鋼スラグを原料にした再生資材を山下公園前海域の沿岸域に配置し、浅場を造成する。鉄鋼スラグは鉄鋼の製造工程で生じる副産物で、共同研究ではJFEスチールが展開している各種の製品を使う。
 「マリンブロック」「マリンロック」「マリンストーン」と呼ぶ各製品を設置する。マリンブロックは、サンゴや貝殻と同じ主成分があり、海藻やサンゴ着生効果を持つ藻場サンゴ礁造成用ブロックとなり、鉄鋼スラグにCO2を吹き込んで固化した。マリンロックは鉄鋼スラグから製造され、限りある天然石材に代わる資源循環型資材となる。
 マリンストーンは、鉄鋼スラグの粒度などを調整した砂利状の製品で、海底に敷設することで多様な底生生物藻類の生息基盤になるうえ、水中の酸素を減らす原因の硫化物溶出を抑える。横浜市は浅場を活用した水質浄化事業に取り組んでいて、今回、JFEスチールの各種鉄鋼スラグ製品を使用した海域環境改善技術を採り入れることにした。【JFEスチール(株)】

提供:日経BP環境経営フォーラム(EMF)

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