カナダ、2013〜2016年「連邦持続可能な開発戦略」を公表

【自然環境 生物多様性】 【掲載日】2013.11.15 【情報源】／2013.11.04 発表

　カナダ環境省は、2013〜2016年「連邦持続可能な開発戦略」を公表した。これは、環境の持続可能性を向上させるための、連邦レベルの優先事項や行動の概要を示すもので、国民が政府の実績を監視するために必要な情報を提供している。前回（第1次）2010〜2012年戦略の成果を引き継ぎつつ、2010年以降の政府決定等を反映して更新・拡大した。目標も見直し、新戦略には新たな目標として、情報やツールの開発・提供を通じた、気候変動の影響に対する国内の脆弱性改善と、農業景観における生物多様性と生息地能力の安定化・向上が加わった。
　この戦略の策定には、国民をはじめとする利害関係者の意見や情報が重要な役割を果たした。戦略案に関するパブリックコメント期間は、2013年2月15日から120日間設けられたが、この間に、政府の優先事項やアプローチについて一般国民、産業、専門団体、先住民団体、地方自治体、各種委員会など極めて広範な利害関係者から意見が提出された。寄せられたコメントの内容は、統合報告書にまとめられ、カナダ環境省ウェブサイトに掲載されている。