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環境ニュース[国内]

現状の密猟が続けば、10年以内にアフリカゾウの2割が減少、ワシントン条約が分析

自然環境 野生動植物】 【掲載日】2013.12.18 【情報源】/2013.12.02 発表

 ボツワナ政府と国際自然保護連合(IUCN)の主催で開かれたアフリカゾウサミットで、現在のような水準で密猟が続けば、10年以内にアフリカゾウは2割減少する、という分析結果を、2013年12月2日、ワシントン条約が発表した。これは、ワシントン条約がそのゾウ密猟監視(MIKE)プログラムによる最新の密猟データを分析したもので、MIKEに参加するアフリカ27カ国で、2012年には1万5000頭が違法に殺されたとしている。この数字に基づけば、2012年にアフリカ大陸全体で違法に殺されたゾウは2万2000頭、2011年の2万5000頭からは減少したものの、依然として危機的な状況にあるという。IUCNの種の保存委員会(SSC)のアフリカゾウ専門家グループの推定では、現在の個体数は約50万頭。ゾウ密猟増加の主因は、ゾウ生息国の貧困や象牙消費国における違法象牙への需要にあるといわれる。サミットでは、アフリカ全土におけるゾウ個体数を維持するため、違法取引を食い止める具体策実施へ、参加国により強力な確約が示される予定である。【ワシントン条約

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